旅×アメリカ留学×トビタテ留学JAPAN

2019年8月〜2020年8月 アメリカのペンシルベニア州立インディアナ大学へ留学。アメリカでの大学生活について書いています!また、トビタテ留学JAPANに合格した過程と、バックパッカーの体験談等も書いていきます(^。^)

旅の振り返り③ 今回の旅で得たもの

旅の振り返り第3弾!!

東南アジア3ヶ国の旅についての記事はこれでラストとなります(^o^)

前回の更新からだいぶ時間が経ってしまい申し訳ありません、、、、

現在、帰国してから約5ヶ月がたちました。

今は大学2年の夏休みです(´ー`)

単位は順調に取れており、現在は「トビタテ留学Japan」というプロジェクトに合格するため、企画書作成やTOEFLの勉強をしています!

プロジェクトの概要や詳しい話はまた後日記事にします 笑

 

近況報告はこれくらいにしてそろそろ本題に入ります!

今回のテーマ「僕が東南アジアの旅で得たもの」です。

日本に戻って生活する中で、渡航前後で心境の変化がいくつかありましたが、一番大きかったのは時間を大切にしようという意識が強まった事です。

もっと言えば、命を大切にしようと心から思うようになりました。

東南アジア滞在中は、日本にいる時と比べて明らかに死を間近に感じました。

知らない土地、異なる宗教、言葉が通じない、治安が悪い、理由は様々ですが特に印象に残っている出来事があります。

それはタイに滞在している時のことです。

後半の3日間、僕は同じゲストハウスに宿泊しました。

1泊400円くらいのカオサンのゲストハウスです。

近くに個人経営のカフェがありました。

店主と仲良くなったこともあり、そのカフェに1日1回は行き、食事をしました。

初めてカフェに行った時、カフェ前の歩道のすみで、痩せた老人がコップを持って座っていました。

何をしているのか不思議に思い、観察していると、目の前を通る通行人(主に観光客)にコップを差し出して、頭を何度も下げて何かをねだっていました。

気温40度を超える中だったので、最初は「水が欲しいんだろうな」と思いました。

しかし、通行人達は目もくれず、老人を避けながらわざと大回りをして通行していました。

水くらいあげてもいいのにと思い、ちょうどペットボトルの水を持っていたので老人の近くへ行き、

「Do you want water??」

と尋ねながら、水の入ったペットボトルを差し出しました。

すると、カフェから店主が出てきて慌てた様子で止めにきました。

カフェの中で事情をきくと、老人が求めていたのは水ではなく、お金だったのです。

働く体力すらないので、他人にねだるしかないんだとカフェの店主は言っていました。

会話の最後に店主はこう言いました。

「But, It will finish soon」

僕は最初、警備員か誰かが注意するんだろうなと思っていました。

そして2日目もその老人は同じ場所で、同じように、コップを持って通行人に訴えかけていました。

目を合わさないようにしようと思っていたのですが、コップの中がつい気になってしまい、ちらっと見ました。

コップの中は空っぽでした。

その拍子に老人と一瞬目があってしまいました。

その潤んだ目を見たとき、悪いことはしていないはずなのに、罪悪感で胸がえぐられる気持ちになりました。

そして3日目、老人はいなくなっていました。

やっぱり警備の人に注意されたのかと思い、店主に話を聞くと、店主は

「He died」

と言いました。その時、初めて老人を見たときに、店主が言っていた、「It will finish soon」の意味を理解しました。

「あの時お金をあげていれば」そんな後悔を何度も何度もしました。

カフェの店主は、タイではよくある事だと言っていました。

死への価値観が日本と全く違いました。

この出来事がきっかけで、僕は毎日を大切に生きようと思うようになりました。

名前も知らないタイの老人に、命の重みを教わりました。

渡航前は、多少の困難はあると思うけど、楽しいことばかりなんだろうなと考えていましたが、旅を終えてみると、多くの大切なことを学びました。

行ってよかったと心から思える旅でした。

皆さんも是非一度、海外に足を運んでみてください。

日本がいかに特殊で恵まれているか実感できると思います。

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写真: タイで食べた牛丼